時任可愛い
「……隊長―」
「何かな?時任君」
「何で俺は押し倒されてんだ?」
「時任が可愛いから」
「ふざけんなッ!どけッ!」
「嫌」
「嫌じゃねー!任務の最中だろーがッ!隊長が抜けてんなよッ!そして盛るなッ!」
「ホラ……良く言うじゃない。戦場とかで命が危険にさらされると、生殖本能が刺激されちゃうって」
「……久保ちゃん……ここは日本で、今は演習中だ!戦場なんかどこにもねーよッ!」
「でもイラクとかイラクとか、イラクとか。もしかしたら派遣されちゃうかもそれないじゃない。そー思うと、こう、ムラムラっとね」
「お前は何時でも何処でも万年発情してるっ!」
「元気いっぱいってことで」
「絶倫な男は嫌いだ!」
「……そんなこと言っちゃって、いいのかなー?時任君」
「……なんだよ」
「隊長の命令は絶対って、マニュアルに書いてあるっしょ?」
「職権乱用ッ!」
「乱用してこその職権っしょ?」
「うげッ」
「時任は俺の部下なんだから、俺が『ピー』とか『××××』とか『○○○○□○』とか放送禁止用語を命令しても、黙って実行しなきゃダメなんだよ?」
「どこの世界に放送禁止用語を戦場で命令する隊長がいるんだ!」
「大丈夫。時任にしかそんな命令しないから」
「俺はちっとも大丈夫じゃねーッ!」
「さ、まずは『ピー』を頑張ろう」
「やだ。ぜってぇイヤ」
「うーん。隊長の命令が聞けない、困った兵隊さんにはお仕置きしないとねぇ」
「……どんなだよ」
「……『ピー』?」
「どーして、命令とお仕置きの内容が同じなんだよ!」
「俺が楽しみたいから?」
「それが本音かッ!」
「勿論」
「隊長―!部下にセクハラする変態エロ隊長にはお仕置きしなくていいんですかぁ!」
「隊長だからいいの」
「イラクの砂漠に沈んじまえーッ!」
「さ、まずは『ピー』から」
「ぎゃーっ!隊長なんか嫌いだーッ!!!!」
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