「あ……ヤッ!」
「時任、太股弱いよね」
「触るなって……んッ」
「だって……ねぇ。こんなミニスカはいて太股露出させちゃって、触れって言ってるようなモンっしょ」
「っつーかこの制服無理矢理着せたの久保ちゃんじゃん!」
「パイロット権限?」
「んなモンあってたまるかぁー!大体!ちゃんと操縦しろっつーの!もう離陸してるんだぞ、雲の上なんだぞ!操縦士が操縦桿から手ぇ離してんじゃねーよ!」
「いーじゃない。相浦がちゃんとやってるんだから」
「……(汗)」
「良くねぇよッ!……んんッ!」
「……うるさいお口は塞いじゃうよ?」
「人前でキスすんなっていっつもいっつもー!」
「……(汗)」
「だいじょーぶ。いないも同然だから……ねぇ?」
「……(汗)」
「じゃ、遠慮なく続きを……」
バンッ
「時任いるー?」
「か、桂木!いー所に!」
「桂木ちゃーん。(邪魔した)代償は高いよ?」
「それどころじゃないの!ファーストクラスの工藤ハルキが時任のことを指名してるのよ」
「はぁ?」
「『俺の傍にいて俺だけに茶を注げ』ですって」
「ファーストクラスにそんな指名制度なんてねぇよバーカ!って伝えておけ!」
「ついでに、俺を敵に回すと怖いよー?とも言っておいてね」
ガチャッ
「久保田さんいるー?」
「パイロットいなきゃやべぇだろ……」
「操縦してないけどね~」
「お前が言うな!」
「で、何?沙織ちゃん」
「VIPルームの真田様が……」
「ファーストクラスじゃなくて!?VIPルームなんてあんのか!」
「全○空の知られざる実態だね~」
「……久保田さんを指名したいって」
……………………プツッ
「ここはホストクラブじゃねぇっつ―――――の!」
マイクON
『ハルキ!エロジジイ!今度妙なコトぬかしてみろ……この飛行機落としてやるかんな!』
『そうそう。俺達は操縦室でラブラブしてるんだから邪魔しないでね~。……殺すよ?』
『く、久保ちゃ……何すッ…ヤッ!』
マイクOFF
「……ヤバくないコレ。一般のお客様にも聞こえたんじゃ……」
「……頭痛い。降りるわ私」