時任可愛い
ばっっっかやろうが。
時任は眉間に皴を深く深く刻んで久保田を睨み付けた。
久保田が、一週間帰って来なかった。
事前連絡はあった。
一週の間、メールでの連絡は何度かあった。
でも、どんなに詰問しても用件は言わなかったし、居る場所も答えなかった。
この先も言うことはないだろう。
久保田が一週間ぶりに帰ってきた。
そして今、ベッドの上で向かい合っている。
思い付く限りの罵詈雑言は既に吐き出した後だったが、それでも胸に蟠るものはまだ全然無くなりそうにない。
一週間ぶりの久保田は一週間前と何も変わらず、しかし神妙に座っている。
そして怒る時任をただ見ている。
たった一週間で触り方すら分かんなくなる癖に。
馬鹿が。
時任は久保田の胸倉を掴んだ。
久保田はされるがままだ。
本当は殴られたいんじゃないか?コイツ。
そう思いながら、時任は久保田の唇に噛み付いた。
強く、しかし血は出ない程度に。
厚い唇は柔らかく、微かに跡の付いたそこに舌を押し付ける。
苦い。
良く知る味だが、一週間ぶりでもある。
唇の表面は若干かさついていた。
もうすぐ冬だからか。
煙草ばかり吸って、まともに食事をしていなかったのかもしれない。
一人ではまともに生きられない癖に(生きる気もない癖に)なんで、なんで。
されるがままだった久保田は、突然時任の後ろ髪を乱暴に掴んで深く唇を重ねた。
一週間ぶりの食事にありつく犬のように、節度も理性もなく舌と唇で食らいついてくる。
空いた手が乱暴に服を剥ぎ、甘さのない愛撫が容赦なく快楽で苛んでくる。
ほら。
(優しい仕方も覚えちゃいない)
一週間で躾も忘れるような自称忠犬の、自虐プレイに好き好んで付き合うようなお人よしではないのに。
放置プレイだって趣味じゃない。
でも、一週間ぶりにぶつけられる激情に、抗える程強くもない。
「……馬鹿」
喘ぐ吐息の間に最後の悪態をついて、時任は潔く怒りと理性を脱ぎ捨てた。
時任は眉間に皴を深く深く刻んで久保田を睨み付けた。
久保田が、一週間帰って来なかった。
事前連絡はあった。
一週の間、メールでの連絡は何度かあった。
でも、どんなに詰問しても用件は言わなかったし、居る場所も答えなかった。
この先も言うことはないだろう。
久保田が一週間ぶりに帰ってきた。
そして今、ベッドの上で向かい合っている。
思い付く限りの罵詈雑言は既に吐き出した後だったが、それでも胸に蟠るものはまだ全然無くなりそうにない。
一週間ぶりの久保田は一週間前と何も変わらず、しかし神妙に座っている。
そして怒る時任をただ見ている。
たった一週間で触り方すら分かんなくなる癖に。
馬鹿が。
時任は久保田の胸倉を掴んだ。
久保田はされるがままだ。
本当は殴られたいんじゃないか?コイツ。
そう思いながら、時任は久保田の唇に噛み付いた。
強く、しかし血は出ない程度に。
厚い唇は柔らかく、微かに跡の付いたそこに舌を押し付ける。
苦い。
良く知る味だが、一週間ぶりでもある。
唇の表面は若干かさついていた。
もうすぐ冬だからか。
煙草ばかり吸って、まともに食事をしていなかったのかもしれない。
一人ではまともに生きられない癖に(生きる気もない癖に)なんで、なんで。
されるがままだった久保田は、突然時任の後ろ髪を乱暴に掴んで深く唇を重ねた。
一週間ぶりの食事にありつく犬のように、節度も理性もなく舌と唇で食らいついてくる。
空いた手が乱暴に服を剥ぎ、甘さのない愛撫が容赦なく快楽で苛んでくる。
ほら。
(優しい仕方も覚えちゃいない)
一週間で躾も忘れるような自称忠犬の、自虐プレイに好き好んで付き合うようなお人よしではないのに。
放置プレイだって趣味じゃない。
でも、一週間ぶりにぶつけられる激情に、抗える程強くもない。
「……馬鹿」
喘ぐ吐息の間に最後の悪態をついて、時任は潔く怒りと理性を脱ぎ捨てた。
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