エロくないよ!!
エロに入る直前なんで、載せても差し支えないかと思い。
出会った当初からずーーーっと会う度にえりさんが、「紅蓮の続きー!」と言ってくれるので、頑張って続き書きます。
でもえりさん見たいの、この先ですよね(笑)
10がものっそい前な上に今、どこにも無いので一応軽く解説しとくと、ってか紅蓮ってそもそも何ですかという方の為にあらすじ書いとくと、売られていた奴隷時任を何故か大金持ってた賞金稼ぎ久保ちゃんが買って、エロいことしながら一緒に旅をするという、パロディもいいとこな話。
どこまでも時任が酷い目に合い、色んな人にエロいことされるという、何でこんな話書いてるんだろう私。
10は、ついに旅の目的地である絢炎の関所にたどり着いたけど、関所の役人である大塚達に邪魔されたあげく、時任と引き離されて、その上……の続きが以下。
「久しぶりだよなぁ」
「関所の近くにゃ酒場も売春宿もねぇからな。これも巡り合わせっすかね、大塚さん」
大塚と呼ばれた官吏は手に持った酒瓶を床に置くと、下卑た笑みのまま大股で時任に歩み寄った。
「そーだな。精々楽しもうぜ」
その背後では二人の官吏が着衣を寛げている。
瞭然に見て取れる陵辱の意思。
桎梏に自由を封じられたまま、それでも距離を取ろうと時任は後退る。
一毫の抵抗をそれに見て取った大塚は途端に苛立った様に顔を歪め、腕をを振り上げた。
動きを見切る事は造作もなかったが、無論、避けることなど許容される筈がない。
打擲され床に倒れ込むと、そのままうつ俯せに押さえ付けられた。
叛服の間で揺らぎ体が強張る。
抵抗に意味は無い。
残害されるか、より惨く玩弄されるだけだ。
しかしそれでも、踏み躙られることを仕方なしと軽易に割り切ることが出来なくなったのは、
時任生得の自尊心を久保田との旅で取り戻しつつあることに所以した。
「何仕込まれてっか分かんねぇし、身体検査しなきゃなぁ」
大塚の言葉が全て空言という訳ではない。
密輸品を家畜の体内に隠匿し運送する奸賊は後を絶たず、それを取り締まるのが彼らの主務だ。
だが、時任の鼓膜を震わせたその言葉の酷薄な響きが、単なる建前でしかない事を何よりも明瞭に伝えた。
「家畜は服なんて着ねぇだろ」
薄布が粗暴な手によって容易く引き裂かれる。
時任はただ身を硬くし、じっと耐え、抗わなかった。
他の男に陵辱された時任を久保田は許さないだろう。
両手足を枷で縛められているとはいえ、油断した俗吏を三人殺して逃れることは不可能ではない。
それでも、今この場で忍苦することこそが最善であることを時任は了知していた。
官憲を殺せば必ず討っ手がかかる。
便乗した荷馬車の主に顔貌も割れている。
時任はただ隠忍するだけでなく、可能な限り早急にことを終らせ、尚且つその痕跡を身体から消さねばならない。
久保田が気付き、この場にやって来るまでに。
下穿きを剥がれ、しかし下半身を貫いた衝撃は予期したものよりも遥かに鋭く冷たいものだった。
目を見開き、胃の腑から迸りそうになった絶叫を口唇を噛み締めることで、辛くも堪える。
血の味がする。
噛み切った唇から口腔に流れ込んだ血の味だ。
身体髪膚が痛覚と成したかのような、呼吸をすることすら苦痛で、時任は喘いだ。