INSOMNIA DIARY

時任可愛い

紅蓮の紅11(超途中)

続きから紅蓮。
エロくないよ!!
エロに入る直前なんで、載せても差し支えないかと思い。
出会った当初からずーーーっと会う度にえりさんが、「紅蓮の続きー!」と言ってくれるので、頑張って続き書きます。
でもえりさん見たいの、この先ですよね(笑)
10がものっそい前な上に今、どこにも無いので一応軽く解説しとくと、ってか紅蓮ってそもそも何ですかという方の為にあらすじ書いとくと、売られていた奴隷時任を何故か大金持ってた賞金稼ぎ久保ちゃんが買って、エロいことしながら一緒に旅をするという、パロディもいいとこな話。
どこまでも時任が酷い目に合い、色んな人にエロいことされるという、何でこんな話書いてるんだろう私。
10は、ついに旅の目的地である絢炎の関所にたどり着いたけど、関所の役人である大塚達に邪魔されたあげく、時任と引き離されて、その上……の続きが以下。

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ミナト×時任

我輩は犬である。
名前をミナトという。
佐藤老人のお世話になっており、神奈川郊外に二人で慎ましやかに暮らしている。
毎日、決まった時間に決まった公園へ散歩に行くのが日課だ。
最近その公園で一人の少年と出会った。
名を時任と言うそうだ。
歳は二十歳前後だろうか。
何時の頃からか、公園で私と戯れたり、佐藤老人と雑談を交わす仲となった。
彼は、とにかく可愛い。
あまり犬と触れ合った事がないらしく、私が尻尾を振って駆け寄るだけで嬉しそうに笑う。
その笑顔に私も嬉しくなって、ついつい飛び着いてしまう。
私は彼が大好きである。
佐藤老人も、彼との逢瀬を楽しみにしているようだ。
しかし、彼は不思議な子である。
仕事や学校に行っているそぶりがないし、何時も「久保ちゃん」なる人物の話しかしない。
その人物の匂いしかしないし、匂いから察するにその久保ちゃんとやらは男のようだ。
何時も皮手袋を嵌めている右手の匂いも気になる。
彼は不思議な子だ。
だが良い子だ。
態度にも表情にも嘘がない。
犬の私にも全力で向かって、全力で遊んでくれる。
とても無邪気だ。
その正直なところを佐藤老人も気に入っているらしい。
また、彼は随分と敏感だ。
顔や耳、首元を舐め回すと顔を真っ赤にしてびくびくしてしまうし、勢い余って股間に飛びついてしまった時の慌てっぷりは非常に初々しくて、可愛かった。
私がもう少し大型の犬であれば、押し倒して乗っかって、好きなだけ舐め回すことができただろう。残念である。

私は彼が大好きだ。

先日、夢を見た。
私は人の姿で、公園のベンチに座っていた。
視線の先には時任と、知らない男がいた。
時任といる男は眼鏡をかけた背の高い男で、何かを囁き、時任の頬にそっと掌を当てた。
その動作一つに何かぞっとする程の並々ならぬ感情が篭っていて、私は怖くなる。
しかし当の時任は少しも気圧されることなく、極自然に手を重ね、頬を擦り寄せた。
その時の表情は、私や佐藤老人に見せたことのない顔だった。
無邪気さなど何処にも無かった。
彼は全てを知って、分かっていて、それでもそうして立っていた。
二人の立っている半径1m以内の狭い円は世界から隔絶されていて、その隔たりは人と犬とのそれ以上だった。

目が覚めて、何故か悲しくなって、私はクゥンと鳴いた。

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oddity theory

「何か……変じゃね?」
戸惑いを声に滲ませ、少しの熱っぽさを含んだ瞳でこちらを見る。
上半身は殆ど裸だ。
二の腕にワイシャツが絡まっている。
唇で肌に触れながら、
「変じゃないよ、これが大人の慰め方。トッキーが知らなかっただけだよ」
彼が知らないことは随分と多い。
故に、騙してしまうのは随分とたやすい。
まぁ、嘘という訳でもないけど。
組み敷いている、青年とも少年ともつかない未成熟な肢体を眺める。
劣情を煽るには充分、魅力的だ。
彼に好意を抱いていれば、尚更。
……いくら無知とは言え、もし、時任に久保田との経験があれば、断固として拒絶しただろう。
しかし今、躊躇いがちに滝沢の愛撫を受けている時任は、一切、そういう経験がないらしかった。
これがセックスであると、それすらも分かっているか危ういようなそぶり。
滝沢にとってそれはちょっとした衝撃だった。
異常だと思った。
彼らの関係を、改めて。
友情には見えない。
しかし愛情でもない。
恋でも愛でもないというのなら、君達は。
「気持ちいい?」
脇腹をなぞると、びくっと身体を震わせてみせた。
胸元を舐めると、耐えるようにシーツを掴む手に力が入る。
「……くすぐってぇ」
「OKOK」
感度は良好。
滝沢は笑った。
幾分、自虐的に。
「ホントは好きな人ともこーゆーことするんだけどな」
時任の背筋が強張った。
「くぼっちとさ、こーゆーことしたいって思ったこと、ある?」
見上げる視線はとろりと溶けているが、真っ直ぐにぶつかってくるのは平常と同じ。
うっすらと唇が開いた。
「考えたこと、ねー」
あーあ。
滝沢は思う。
これからは考えちゃうんだろうな。
自業自得と言えばそれまでだ。
時任に考えるきっかけを与えたのは、外ならぬ滝沢なのだから。
今までもずっと、くぼっちのことばっか考えてた癖にね。
でも今は、今くらいは、俺のこと考えてればいいんじゃない?
慰めると言った言葉に嘘はない。
快楽で忘れてしまえばいい。
ジーパンも下着も取り去ると、他人の手など触れたことないだろうソレへ指を絡める。
彼は驚いたように目を見開き制止するように手を伸ばしたが、構わず指で擦り脳髄を揺らす快楽を与え続けると、背を弓なりに反らして喘いだ。
目をつむり、眉をひそめ、睫毛を震わせているその表情は、与えられる快楽に溺れきっている。
自分に正直な彼は快楽にも正直だ。
全く、可愛いねぇ。
鼻にかかった声が鼓膜を震わせる。
「たき、さ……」




「どしたの?滝さん」
名を呼ばれ、はっと我に返る。
「ああ、ゴメンゴメン。ちょっと思い出し笑い」
ごまかすように煙草をくわえ、長身の彼を見上げる。
彼の顔には呆れも親しみも何もなく、何の感情も読み取ることはできなかった。
隣に、同居人の姿はない。
家で寝ていると言っていた。
だから、だろうか。
あの時のことを思い出したのは。
――彼は知っているのだろうか。
知ったら、どうするだろうか。
彼の表情が動くのを別段期待したわけではない。
だが、滝沢は言った。

「くぼっちさ、なんでトッキーのこと抱かないの?」

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