時任可愛い
セックスしてる時には人間の本音が出るんだってさ。
TVで言ってた。
嘘かホントか知らねぇけど、何か納得できる気ぃする。
裸になって急所曝し合うから思わず心の中も見せちまうのかもな。
多分、一応人間の久保ちゃんも例外じゃない、筈。
TVで言ってた。
嘘かホントか知らねぇけど、何か納得できる気ぃする。
裸になって急所曝し合うから思わず心の中も見せちまうのかもな。
多分、一応人間の久保ちゃんも例外じゃない、筈。
小さく呻きを上げる。
ゆっくりと肉を割り開いて他人の熱が侵入してくる感覚。
粘膜の摩擦で生まれる痛みと何度ヤっても馴れることはできない。
ぐっと奥まで押し込められて、広い背中に爪を立てて縋った。
柔く皮膚を裂く。
久保ちゃんが俺の手を握った。
ぎゅっと握り返す。
繋いだ手の平が熱い。
触れる肌全てから体温が混じり合って溶けていきそうだ。
この感覚は素直に気持ちが良いと思う。
じれったいくらいゆっくりと久保ちゃんが入ってきて、やがて、少しだけ動きを止まる。
唇に、頬に、柔らかな感触。
耳元に落とされるキスは動くよ、という言葉の代わり。
そしてたわいない呟きの様に、届くことを望んでいない独り言の様に、聞こえた掠れる言葉。
ゆっくりと肉を割り開いて他人の熱が侵入してくる感覚。
粘膜の摩擦で生まれる痛みと何度ヤっても馴れることはできない。
ぐっと奥まで押し込められて、広い背中に爪を立てて縋った。
柔く皮膚を裂く。
久保ちゃんが俺の手を握った。
ぎゅっと握り返す。
繋いだ手の平が熱い。
触れる肌全てから体温が混じり合って溶けていきそうだ。
この感覚は素直に気持ちが良いと思う。
じれったいくらいゆっくりと久保ちゃんが入ってきて、やがて、少しだけ動きを止まる。
唇に、頬に、柔らかな感触。
耳元に落とされるキスは動くよ、という言葉の代わり。
そしてたわいない呟きの様に、届くことを望んでいない独り言の様に、聞こえた掠れる言葉。
「……好きって言って」
返事は、突き上げる腰の動きに邪魔された。
容赦なく快楽を抉られ、ただ喘ぐ。
返事は聞きたくありませんってか?
随分都合のいい耳してるな、おい。
好き。
好きだよ。
好きじゃなきゃヤってねぇっつーの、久保ちゃんのバーカ。
久保ちゃんが俺から受け取ることを拒む幾つかの言葉の内の一つ。
その響きを何か特別なものだと信じているらしい。
何かを変えたり、始めたり、終わらせる言葉だと。
そんな魔法みてーなもん、ねぇのにな。
その癖、気まぐれに欲しがる素振りを見せたりして翻弄される俺が傷つかないと勘違いしてる。
お前は俺の何を知ってるんだよ。
俺の事、ちゃんと見えてる?
見たいものしか見ようとしないその視力の悪い眼球が憎たらしい。
今は熱を孕んで俺を見てる。
首に腕を絡めて引き寄せる。
噛み付くように唇を重ねた。
それがお前の本音なら、やっぱ馬鹿だろ。
言葉を受け取らないお前に向かって言葉以外の全部で好きだって言ってんじゃん。
なんて茶番。
こんな狭いベッドの中で二人終わらない追いかけっこを永遠と続けている。
馬鹿みてぇ。
容赦なく快楽を抉られ、ただ喘ぐ。
返事は聞きたくありませんってか?
随分都合のいい耳してるな、おい。
好き。
好きだよ。
好きじゃなきゃヤってねぇっつーの、久保ちゃんのバーカ。
久保ちゃんが俺から受け取ることを拒む幾つかの言葉の内の一つ。
その響きを何か特別なものだと信じているらしい。
何かを変えたり、始めたり、終わらせる言葉だと。
そんな魔法みてーなもん、ねぇのにな。
その癖、気まぐれに欲しがる素振りを見せたりして翻弄される俺が傷つかないと勘違いしてる。
お前は俺の何を知ってるんだよ。
俺の事、ちゃんと見えてる?
見たいものしか見ようとしないその視力の悪い眼球が憎たらしい。
今は熱を孕んで俺を見てる。
首に腕を絡めて引き寄せる。
噛み付くように唇を重ねた。
それがお前の本音なら、やっぱ馬鹿だろ。
言葉を受け取らないお前に向かって言葉以外の全部で好きだって言ってんじゃん。
なんて茶番。
こんな狭いベッドの中で二人終わらない追いかけっこを永遠と続けている。
馬鹿みてぇ。
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