時任可愛い
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ふすまさんへ
こんばんわ!!
透明人間久保田!!!マジけしからんですね!!!
透明になった久保田は全てのためらいが吹っ飛んで暴走しそうです。
大好きな時任に気兼ねなくstkできますもんね……prprとかしそうだし。
お願いだから最後の一線だけはちゃんと姿現してごーざりみっとして欲しいものです……
でも見えない相手に悪戯されてデロデロのヘロヘロになる時任は天使可愛いですね///////
因みに久保たんが死後時任の背後霊になる話も昔考えたことがあるのですが、誰も救われないので考えるのを止めました。

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舞台BASARA4観てきました‼
うわぁあああああ良かったぁあああああ凄い良かったぁあああああ・゜・(つД`)・゜・・゜・(つД`)・゜・
初演からやってた佐助こじゅに加え素晴らしく適役だった関ヶ原のキャストまで卒業するというとんでもない公演だったんですが今回、でもだからこそというか、しみじみ卒業を実感してしまうようなそんな舞台でした。
私舞台は宴が好きすぎて恐らく不動の一位なんですが、今回の二位かな……観てきた中で一番後味が良かった。
カテコで卒業四人が四人だけでお辞儀して舞台去っていった時の喪失感たるや。
それにしても真田主従尊い。
心の中で菩薩顔で合掌してた。尊い……
後左三萌えたぁああああああああ左近んんんんんんんんマジ左近カプンコの最終兵器……
↓でめっちゃネタバレるので注意!
今回はりーやんの為にストーリーをやや詳しく書くよ!


















とりあえずストーリー書きますかね。
流石にきっちりとは覚えてないのでニュアンスで。間違ってても怒らないで下さい!
先ずは素晴らしいクオリティーのちょう長いオープニング。
BASARA凄いと思うのが、毎回毎回演出変えてくるところですよね。
今回はルーレットの将軍様のアレを扇形にして舞台で左右に動かして、人を瞬時に出したり消したり場所を移動させたりして、将軍様と刑部さんと風魔たんの神出鬼没っぷりを表現してた。
後、オープニングの背景で劇画BASARA技の絵だったのがかっこよかった。
劇中でもゲームの背景を上手いこと使ってて、ホントゲーム原作との融合感パなかった。
始まりは豊臣軍で賭場やってる左近から。三成に怒られる左近(笑)三成様の為に命はるだけっすよとか調子乗ってる左近に刑部がこきつかうぞとか脅して、あの男がいなくても差し支えないくらいにって刑部が言って、左近があの男……ってなって家康さんに。
豊臣軍から離脱した家康さんは絆を説こうとするもその力の強大さに畏怖され、一人孤独に打ちのめされる。
伊達さんは竜王だぜヒャッハー☆
真田は道場で登場からふるぼっこ。ちょう可愛い。佐助は頭に手裏剣さして登場。可愛い。伊達さんが竜王とか名乗ってると聞いて、政宗殿が悪しき道に!止めねば!って暴走しそうになって佐助に色々止められるも某だけの風林火山を探すでござると結局家康のもとに走る。可愛い。
織田軍はとても生き生きしてる明智さんが勝家を苛めつつ、足利についた浅井ぶっ殺してこいと勝家に命じる。
足利さんは声だけ友情出演の松永さんから風魔たんを借りる。浅井はマリア姉さんが勝手に将軍側について渋々織田を裏切った模様。浅井夫婦可愛い。市は安定のヤンデレ。
その頃、幸村は家康さんと対戦(二人の後ろでコントローラで頑張る謎の佐助)。貴殿の拳に迷いがある、水面の影だとばっさり家康を切り捨てる幸村。カッコいいー!!ヒュー!!3でしてやられっぱなしだっただけに実に胸のすく演出でした、幸村好きにとっては(家康さん好きは大層複雑だろうけど……)
唐突な左近の回想。俺が三成様に命張るって決めて左近自称した時の甘酸っぱい思い出☆今三成様の隣に居るの夢みたい☆って思ったら夢でした。寝惚けてて刑部に怒られる。半兵衛様が床に付した知らせ。家康さえ居れば将軍とっととぶっ殺してお二人のもとに馳せ参じられるのにと怒り嘆き悲しむ三成。そんな三成を見て、俺が家康ぶっ殺したると飛び出す左近。
伊達さんはというと、織田さんにあっさり返り討ちにされ、諸肌脱ぎで鍛練という謎のサービスカットをさらしつつ、戦力強化の為に同盟組む必要があると言った正にその時、幸村登場。伊達さんが俺の竜王道を見せてやる、俺が間違った時にはあんたが俺の首をとれば言いと口説き落として(困惑して悩む幸村マジ可愛かった……)龍虎同盟成立。胸熱。マジ胸熱。
浅井軍は勝家軍襲われるも、勝家さんはあっさりお市様に振られて退却。
月が綺麗だ……その横にはいつも星があったとか夜空見て一人浸る家康さんの所に左近登場。
激闘を繰り広げるも左近負ける。が、左近の三成を思う気持ちに家康さん真の絆を悟る。
左近を送り届けるも三成ぶちギレ。戦いの最中、豊臣軍に戻りたいとか言い出す家康(マジビックリした……)そんな奇跡が許されてなるものかと言いつつ嬉しい三成はなんだかんだ了承。驚きの展開で前半終了。
前半エンディングで真田主従ちょう見つめあってて死んだ……
後半は確か、勝家さんの回想から。将軍様に唆されて織田軍裏切って返り討ちにされてふるぼっこ。
現在軸に戻って、浅井討伐失敗したのを責められて織田軍から追放。明智さん楽しそう。
そして始まる豊臣軍宴会芸。家康が右腕って言ったら反射的に左腕って言っちゃう三成可愛い。左近って言われたら右近って言っちゃう三成可愛い。そしてうちひしがれる三成。可愛い。
左近がサイコロふって刑部さんの何がでるかな♪で一発目が豊臣の舞略して豊舞。
豊臣軍抜けてて踊れない家康を尻目に豊臣軍が仲良くパラパラを踊る。
続いて刑部チャレンジで刑部さん胡座で見事な幅跳びを披露。
二回目のとよまいでは置いてけぼりかと思われた家康がまさかのキレッキレぱらぱらを笑顔で披露し、呆然とする三成を尻目に見事なフィニッシュを皆で決めてウェーイwwwwではける豊臣軍。一人残された三成はイエヤス……イエヤスゥウウウウ!!!!となるのでした。
龍虎同盟も宴会芸をおっぱじめる。
なんかもう片倉さんやりたい放題で正直言葉にできない。
真田軍は卒業式茶番劇。茶番劇だけど涙なしには見れなかった……。卒業生代表猿飛佐助、送辞で初演の思い出を語る。その後何故かBASARA48仕立てになって佐助の事は嫌いになってもBASARAの事は嫌いにならないでください!からの猿飛ローテーションかと思いきやいつまでも歌わせてくれない真田軍に切れる佐助。そこへダテムネさんがアイウォンチュー、片倉さんが片倉ローテーションして最後に佐助がやっと猿飛ローテーションを歌い上げてありがとう!でしめる。遊んでる間に、他の軍は御所に攻め入ってた。
仲良し関ヶ原にもやもやする左近。さこぉおおおおおおんんんん!!!辛いよね!!!辛いよね!!!!さこぉおおおおおん!!!そんな傷心左近の元にまさかの仇敵松永さん@映像が出現。大層ビビった。映像て……。どんだけでしゃばるん。
左近、ふるぼっこにされるも刑部のお前が死んだら三成が悲しむ発言に、マジでー!と復活。大谷さんと劇画BASARA技で風魔たん撃退。松永さん景気よく爆破して退散。
織田軍と浅井軍対戦。良く分かんなかったけど、浅井が一皮むけたっぽかったので魔王さん満足して見逃す。お市ちゃんと明智さんはループしてる記憶があるっぽい発言してた。明智さんもお市を見逃す。
竜虎同盟、捨てられた勝家を拾う。勝家、保護者がいっぱいできる。
生きてたら眩しい出会いがきっとあるという幸村。某と佐助の様にと言って幸村が佐助の肩を組んで、佐助が照れて……真田主従最高に尊かった(涙)
そこに織田軍登場。戦意喪失して戦えなくなる勝家。そんな勝家を守る保護者達。
保護者達、戦えない勝家の為に退く決断。殿を務める従者コンビ。
絶対に死ぬでないぞと言って佐助を置いていく幸村。命の使いどころを見誤りはしないと答える佐助。真田主従尊い……(咽び泣き)
でも佐助vs信長様は正直佐助死ぬと思った(笑)
関ヶ原、二人の世界で将軍の元に突き進む。
途中で蒼紅と対戦。
あれ……蒼紅、劇画BASARA技やってたけど誰相手にだっけ!?ド忘れした……でも蒼紅の劇画BASARA技マジ胸熱……
従者コンビ、織田主従相手に頑張る。信長公独り占めして信長公の為に働けて物凄く幸せそうな明智さん。
それを何故他の仲間と分かち合おうとしなかった、と諭されて、それが優しさ…!?と項垂れる明智さん(恐らく笑うところではなかったけどめちゃくちゃ笑えた)
敵の言うこと真に受けんなと信長さんに怒られた上、見捨てられる明智さん。従者コンビにふるぼっこにされた後、金吾さんと信長公の名前を繰り返しながら死にかけて這いずる明智さんは念入りに信長様にとどめを刺される。その様子に従者コンビ激怒、劇画BASARA技発動+何故か死んでない明智さんが信長様にしがみ付いて助力。
呵呵大笑して信長さん死す。その死体に縋りついて泣くお市ちゃんと、見守る浅井夫婦(浅井夫婦が生き残る……だと!?)
勝家さんと左近が運命の出会いを果たして、仲良く関ヶ原の後を追う(勝家、お前伊達氏はどうした)
関ヶ原が将軍様の元に辿り着いて、
三成「絆の力で!」
家康「斬滅する!」
という名台詞の威力で将軍様ぶっ殺し、俺たちの冒険はまだ始まったばかりだ!!で完。
一部誇張、脚色有り。
いやー関ヶ原好き感涙の終わり方。
今までで一番ハッピーエンドのような気が。
ホント良かった。
唯一不満があるとすれば、劇画BASARA技取り入れていながら、何故最後関ヶ原の劇画BASARA技でしめなかった……まぁ絆の力で斬滅の破壊力物凄かったけど。
後、真田主従の劇画BASARA技が見たかった……けど、卒業組でまとめたということであれば致し方ない。
いやほんと凄い良かった……っていうか家康が豊臣軍戻るストーリーなんてありましたっけ!?
そういえば家康ルートやってなかったような気もしてきて、正直自信ないんですが……今回、ホントストーリー良かった!
前回が後味悪すぎたから余計に……
私、家康の何が嫌いって、絆絆言っておきながら自分の一番大事な絆をないがしろにしたまま、それを貫いてたじゃないですか。
今回、そこに回帰した上で絆日本一ィ!とかやってたから、良いかなぁと。
あ、猿飛日本一ィとか魔王さんに大将の爪の垢を煎じて飲ませてやりたいとか言ってた佐助には萌えました//////真田の大将大好きなんだから佐助////////
真田主従尊すぎて辛い……幸村のお辞儀はホント可愛いね……卒業式茶番の真田主従のお辞儀の可愛さよ……

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渋谷やべぇえええええUSJ並かそれよりもコスプレで溢れてるやべぇえええええ怖い。
私は私で後輩たちとコスプレパーティーしてきました、アキバのカラオケ店で。
楽しかった(笑)
魔女っ子アリスポリスパイレーツデビル赤ずきんコウモリメイドと中々カオスでした。
良いねコスプレ、ハマっちゃいそうで怖い……
仕事は6月からやってた奴がよーやっと一個片付いたよー良かったーおめでとー私!
今夜はもう死んだように眠るわ……



最近本屋に寄れないうさを晴らすようにブックパスでマンガ読みまくってたんですが、夏雪ランデブーという漫画がめっちゃ良くて。
未亡人の可愛い花屋の店長と、店長に恋するバイト君と、店長の死んだ旦那の幽霊の話。
閉塞的な三角関係。
もーホントに切なくてきゅんとして凄く良かったんですよ。
で、いつも通り久保時パロれないか考えて、アキラさんが時任の背後霊……最強の背後霊……久保たん勝てない……でもそもそもアキラさんが死んでる訳がない。じゃあ誰にしよう……咲弥くん……咲弥くん!!!!
で、あの話になりました(笑)
一つ言い訳させて頂きたいのは、私は咲弥くんがああいうキャラだと思っている訳ではないです。
ここ最近の諸々を咲弥くんに代弁してもらおうと思ったらああなりました。
私の中の咲弥くんもっと言葉遣い丁寧で物腰柔らかな好青年だから!!
久保たんへの嫌がらせの一貫で稔くんぽいしゃべり方をしていると思って頂ければ……
因みに咲弥くん、マトモっぽいこと言ってますが、幼い弟が悲惨な目に逢う様を何度も何度も見続けて実はとっくに壊れてて、久保たん身体乗っ取った後は久保ちゃんに成り済ましてべったべたに時任甘やかして、甘やかしまくって、人生最高に幸せって稔くんが思った瞬間に殺して道連れにしようと画策しています。
稔くんがあまりにも転落人生歩んでるんで、死んで楽にしてやらなきゃと思い詰めている。
逆に浮遊霊になった久保たんはそれを察知して阻止しようとするんだけど、久保たんみたいな生きてる実感も生への執着も薄い白昼夢人間が、15年間このチャンスを伺ってた目的意識バリバリの最強浮遊霊に自我の強さで勝てる筈もなく、身体の支配権を取り戻せないまま着々と咲弥くんの稔を楽にしてやろう計画が進行します。
久保たんならいけると思った咲弥くんの観察眼たるや。アキラさんは付け入る隙なかった。
でもなにもできない辛さに久保たんの生きたいメーターが吹っ切れて、そんな久保たんの変化を見てしゃーない、生きて稔を幸せにしろよと久保たんに身体返して咲弥くんは成仏エンド。
久保たんは生きて時任を幸せにするやる気も出てめでたしめでたし、という(笑)
そんな妄想の一部でした。
凄い久々に筆が乗った……さくみの早く一杯書きたいな~~

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幽霊の存在を信じたことも疑ったこともないが、この目で見たことはただの一度もなかった。
少なくとも、今までは。
ソファーに寝転がって時任が気持ち良さそうに惰眠を貪っている。その寝顔を、床に座ってソファーに凭れ掛かりながら飽きもせずに眺めていた時だ。
「キモッ」
右斜め上からそんな声が聞こえて、反射的に顔を上げた。
目が合う。
ソファーの背凭れに腰掛けている時任と。
その顔は時任のものにしか見えなかったが、しかし時任は今もソファーの上で眠り続けている。寝息が指を擽る感触はリアルだ。
「…………時任?」
懐疑と困惑を含んだ問いに、彼は片眉を上げ、悪戯っぽく笑った。
「時任じゃないよ、俺も、その子も」
時任をその子と呼んだ彼は、良く見れば、時任よりもずっと幼い容姿をしていた。中学生位だろうか。
「俺は稔のお兄ちゃんだよ。久保田誠人」
時任の兄を自称する少年は、穏やかな口調で辛辣に言い放つ。
「あんたキモ過ぎ。いつまで稔の寝顔眺めてんだ」
「その顔でキモいとか言わないで。傷つく」
「正直だな。嘘つきの癖に」
彼はずっと微笑んでいる。幼い顔立ちに老成した笑みを浮かべて、知ったような事を言った。
「……時任にお兄ちゃんいたんだ」
「いたし、死んだ」
うーん。
何を信じて何を疑うべきか。
彼の言を信じれば、彼は時任の死んだ兄、つまり幽霊ということになる。
彼の言を疑えば、彼は時任そっくりのただの不法侵入者ということになるが、何故、いつ、どうやって、この部屋に侵入したのかという疑問が残る。
そのどちらも現実味がなく、寧ろ彼の存在を認識している俺の正気を疑う方が現実的のように思えた。
頼みの綱の時任は未だ夢の中。
しかし俺の方こそ夢を見ているみたいな気分だ。
「つまり幽霊」
「そう、幽霊」
彼はソファーに座るそのままの体勢でふわりと宙に浮かんで天井付近に漂い始め、俺はますます自分の正気を疑いたくなった。
と同時に、時任が目を覚まさないかが気になった。
彼が本当に時任の兄であるのならば、俺は時任に彼を会わせたくない。
「なんで幽霊が見えるのかな?」
「俺は今までずっと稔の傍に居たぜ?お前が突然霊感湧いたんじゃねーの」
「ずっと?」
他人に時任との生活の一部始終を見られていたというのはぞっとしない話だった。
「ずっと。あんたが稔を拾うまでも、拾ってからも」
彼は目を細めた。
「聞きたい?」
「遠慮しとく」
彼の語る言葉に俺の知りたいことなんて一つもある訳がない。
「ほんっと正直者な、あんた」
彼は天井を仰ぎ、時任はむにゃむにゃと寝言を言って、寝返りを打った。
以来、時任と俺と、時任の兄(の幽霊)との奇妙な同居生活が始まった。
始まったと思っているのは俺だけで、彼曰く、元々そういう状況だったらしいが、三人目の存在を認識しているのとしていないのでは天と地程の差がある。
見えなかった頃に戻りたいと切に思ったが、一度覚えた自転車の乗り方を忘れることができないのと同じで、どうすれば見えなくなるのか見当もつかなかった。
不思議なことに、彼以外の幽霊が見えることはなかった。
それについて彼に尋ねてみたところ、
「ラジオの周波数みたいなもんなんだろ」
等と事も無げに言っていた。
自分のチャンネルと合わない霊は見えないということか。
ならば、彼の周波数と合ったのが何故、俺なんだろう。アイツではなく。
 第一声から気付いてはいたが、彼は俺のことがとても気に食わないらしく、 時任と並んで座っていたら「近すぎる」と言って実態のない手で俺の頭を叩いたり、時任の眠るベッドに添い寝して俺の侵入を阻止したり、嫌がらせに余念がなかった。
成仏してもらおうと塩を撒いたりもしてみたが、
「不快だから止めろ」
と言われただけで、時任には、
「なにやってんだよ!ソファが塩まみれじゃん!」
と怒られてしまった。
時任は彼が見えないようだった。
見えなければ居ないのと同じ。
視線が身体を素通りする感覚は覚えがあるもので、自分を見ることのない相手をただ見つめ続けるその様は身につまされたが、
「稔でヌいてんじゃねぇよ、この変態」
些細な同情は彼の茶々によってすぐに掻き消えるのだった。
彼は時任の側から離れることはなかったので、彼と会話するのは専ら時任が眠っている時だった。
ベットに丸まって猫よろしく寝入る時任の髪を、触れられない手で彼が何度も撫でている。
俺は時任の足元に座って、恨みがましくその様子を眺めていた。
彼の身体を素通りして時任に触れることは簡単だったが、何故かそれは憚られた。
「早く成仏しなよ。お兄ちゃんが現世でさ迷ってるって知ったら時任も悲しむと思うけど」
「俺の可愛い稔に悪い虫が付いてる内は成仏なんて出来ねぇな」
「ブラコン」
「昔は稔の方が俺にべったりで、にーちゃんにーちゃんってずっと後ろをくっついてきてた。年は離れてたけど仲は良かったよ。異国の地で、たった二人の兄弟だったしな」
彼は聞きたくもない昔話を俺に聞かせる。
「分かってる?稔はあんたに俺を重ねてるんだ。だから無邪気に甘えてる」
こちらを振り返って、彼はにっこりと笑う。乱暴な言葉遣いとは裏腹に、彼は穏やかな笑みを浮かべていることが多かった。
「役得じゃん。良かったな」
「……俺は時任のお兄ちゃんにはなれないよ。死んでまで弟を思うような良いお兄ちゃんには」
「別に良いお兄ちゃんだった訳じゃねぇよ。俺は死ぬ時、自分の事しか考えなかった。熱くて痛くて苦しくて、窓から一人放り出された稔がどうなったかなんて全然頭に浮かばなかった」
彼は目を伏せ、初めて自嘲気な笑みを浮かべた。
「……だからかな。こんなんになったの」
ふわりと時任のこめかみに口付ける。その口付けは髪一筋すら動かすことはなく、微睡みに漣一つ起こすことはない。
 「俺はずっと見てた。俺が死んだ後、稔がどんな目にあったのか。見てただけだ。何もできない。稔が苦しんで、痛がって、泣いて、叫んで、すがっても救われない様を側でずっとただ見てた。やっと逃げ出せて、それで拾われたのがあんたにとか。なかなかお兄ちゃん泣かせだぜ、稔」
ポツリ、と呟く。
「人間はなんで運命を選べないんだろうな」
それは時任のことか。彼のことか。
後から思えば、仕草や振舞いは似ていないようでいて、自ら運命を変えたいと願い強い思いでやり遂げる所は時任と同じだった。
彼は時任の兄だった。
身体を起こし此方を見た彼の表情は既にいつものものに戻っていた。
「稔を見るあんたの目が嫌い。太陽見てるみたいな目付きしやがって」
自覚があるから言い返せない。
眩しく明るい、圧倒的な熱と光の塊。
俺は時任をそう見てるし、そうであれと信仰している。
「太陽に焼かれて死ねれば満足か?焼かれんのも、一人残すのもロクなもんじゃねーぞ。先輩からの忠告な」
時任と同じ顔で、時任と違う様に笑う。
「稔が太陽ならあんたはさしずめ、氷か雪かな。吹雪の夜は脅威だけど、日差しには滅法弱い。あっという間に溶けてなくなる。溶ける前に凍らせる位の気概見せろよ。それで太陽が太陽じゃなくなっても、一人にするよりはよっぽどいいぞ」
「詩人だね」
「誤魔化すな」
「君は俺と時任の邪魔をしたいの?それとも実はくっつけたいの?」
「からかってるだけ!俺の可愛い稔とあんたをくっつけたいワケないだろ」
少し考える素振りを見せてから此方を伺うようにして、
「あんた、稔の為なら何でもできる?」
そう言った彼の目は猫の目の様に光る時任の目と違って深く、底が見えない色をしていた。
「割と何でもできるつもりだけど」
それは腹の底からの本心だったが、恐らく俺は罠にかかったのだろう。
全ての言葉はこの為の布石だった。
俺が彼の周波数に合ったのではない、彼が俺のチャンネルに合わせて現れたのだ。
彼は天使のように微笑んで、悪魔のように囁いた。


「じゃ、体貸して」

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重要な打合せ延びたー気が抜けた……
はぁ……でも今日は定時上がりしたからいいや~~
帰ってジャガポタ作ろ~~ヽ(・∀・)ノ
そういえば死にたくなければ家でちゃんと飯作って食え的な記事読んだんですけど、社畜は死ぬしかないんですかね……
大坂旅行記続きだよ~~
お好み焼きさんで食べた牛スジねぎ焼きと串カツ屋さんで食べた牛クシが美味しかったことをここに記しておきます。
酒盛りはいつも通り肉肉しい感じでした(笑)
初日はもうお好み焼き食べて宅飲みで肉食べて酒呑んで更にエリさんお土産の美味しいロールケーキ食べたから尋常じゃないくらい食べてた気がする(笑)
WARD引っ張り出してきて時任見て咽び泣いたり……
「時任置いて逝ったらマジ久保田ぜっっったい許さねぇえええええ」
「ごめんなぁ久保ちゃんが」
「先に謝るんかい!」
二人には老衰で一緒に死んで欲しいね、でも久保たん死ぬ前にしか下半身暴走できなかったら腰いわすんちゃうかな、暴走できる内に暴走して欲しいね的な話をした(笑)
OVAも観たよ~~時任が画面映る度に叫んで手を振る癖が。
久保たんマジジェイソン。
もー何話してたかあんまり覚えてないなー結構ユニバ話もしてたしな。
そういえば延泊した日はひたすらアラサーちゃん見てました(笑)
「やっぱりじゅりちゃん壇蜜に似てるわ~~胸以外」
Aカップのだんみつですみません!!
貧乳でも似てるって言ってもらえて寧ろ喜ぶべきか。
アラサーちゃん見たかったんで見れて嬉しかったです(笑)
原作が好きで読んでるんですが、うまいこと盛り込んでましたね~~
キャストも似てた(笑)
あ、例のアダプタがドラマだったらパロに関しては結局あんまりネタ出し出来なかったので、翔ちゃんがその内、4コマのネーム描いて送ってきてくれるって信じてる(笑)
設定は一杯伝えておいた(笑)
私の中でアレは実はホラーで怖い話になってるんですが(小説で書くと絶対にホラーテイストになる)それをいかに4コマでライトにまとめて繋がる様にするかを今悩み中です……久保たんに乗っ取られる久保田さん……次元を超えて時任を求めてさ迷う久保たん……

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